「ショップカードを作ろう」:外国人に人気の店「和食えん」からマネできる集客術
前回の記事では、「和食えん」が、なぜ外国人に人気なのかを解説しました。
えんの立地や夜景などはそう簡単にまねできるものではないのですが、えんの取り組みでてっとりばやくマネできるを、前後編に分けてご紹介します。前編として「外国人用ショップカード」。
まず、えんのショップカードを見てみましょう。
「和食」という漢字に、ひらがなで「えん」。
日本独自の文字であるひらがな記載なので中華圏の方にも「日本ならではの店感」が演出されています。
そして裏面
フルで英語の地図。これ、簡単に見えますが、作るのは結構な手間です。
なぜ、こういったショップカードが外国人集客につながるのか?
大きく理由は三つあります。
1.「思い出」として大切にされる
旅行先で手に入れたチケットの半券やパンフレットなんかを大事に持って帰る人が多いのではないでしょうか。特に特別な体験をした場所やお店のものは、持って帰りたくなりますよね。その旅行情緒は全世界共通。
「また日本に来たらこの店に来よう」と、(気の長い話ですが)リピーター獲得にもつながります。
2. ウェブで拡散されるかもしれない
上記のように、スクラップにして個人的な思い出として大切にしておく人も多いでしょうが、大デジタル時代に突入して久しい今日この頃、スクラップブックの代わりにブログなどにしたためる人も少なくないでしょう。
発信力のあるブロガーに料理&料理の感想とともに、「こんな素敵なショップカードももらっちゃった!」という画像をアップされれば、多言語ウェブサイトを用意していなくても、十分集客につながります!
もちろん、ブログで取り上げられる価値があるショップカードデザインを意識する必要がありますが、ひらがな・カタカナなど日本独自の文字+デザインというだけで、外国人観光客は珍しさを感じます。
3.口コミの材料になりやすい
客が客を呼ぶ、口コミ集客の効果が望めます。
たとえば、旅行者は、友人や家族に日本旅行体験を話すときに、旅行者は撮った写真などの「二次情報」を交えます。そこに、ある意味お店が発信する一次情報であるショップカードがあると、より話がリアルになり面白くなりますね。
ウェブやSNSでの交流に忙しくないタイプの人でも、「今度日本に行く」という同僚や友達に、ショップカードがあれば「この店最高だったよ、ショップカードあげるよ」と勧めやすいです。